
「師匠から学んだ仕事術」
自分の人生において師と仰ぐ人はいるか?と聞かれたらまず間違いなくこの人!という人がいる。
ビートたけしさんを「殿」と呼ぶたけし軍団のように仕事終わりの師匠の出待ちをして弟子にしてくれと頭を下げて、名前を頂いて師弟関係の契りを結び、なんて関係性はなく。
当時コーヒー屋さん巡りをしてる頃に「美味しい!」と思って「コーヒーを勉強したい」とお願いした日から、コーヒーについて何の知識もない自分に世間話をするようにあれやこれやを教えて頂き、コーヒー屋としての在り方から仕事の取り組み方まで背中で見せて頂いて、今でも年に数回は店を訪れて自分が焙煎した豆を持って行ってドリップしたコーヒーを飲んでもらい、感想を頂いているコーヒー屋のマスターこそ自分が師と仰ぐその人である。
余談だが師ではないけれど親もいて、後にカフェ屋として活動する時に付けた屋号「ほぼ’sカフェ」は自分がつけた名前ではなくて名付け親がいるけれど、コイツは長い付き合いなのに口を開けばウソが飛び出し、一緒に神社に行こうと誘って参拝に行ったらクレカしか持ってないと言いだして、人から借りた賽銭でお参りを1.2秒で終わらせるようなクズ野郎だけど、コラムに使えそうなエピソードを提供してくれたので悔しいけど名付け親ということにしといてやる。
クズのせいで話が逸れた。すまん。
今回はそんな師匠から多くのことを学んだけれどその中から頂いた金言をいくつか紹介しよう。
【データを鵜呑みにせずに豆ツラを見て判断出来るようになれ】
コーヒーの焙煎を始める前。師匠が焙煎した豆の選別をするのが仕事になっていた。
焙煎してる横でいろんな話をして頂いたけど、これは今でも焙煎士として1番大切なことだと思う。
焙煎のスタイルは人それぞれで焙煎のデータを記録する用紙にメモを取りながら焙煎をしたり、現在だとアプリでデータを管理出来たりして便利ではあるけれど師匠に言わせれば、
「何で美味しくなった、何で美味しくなかったなどの要因が分からなければデータなんてほとんど意味がない」
「焙煎は炒り止めが5秒ズレたら味が変わる。データを追いかけるよりも豆ツラと香りから状態を見れるようになりなさい」
それを言いながら師匠は焙煎機に付いてるテストスプーンを抜き差しして焙煎中の豆を見て香りを嗅いでを何度も何度も繰り返し「今だ!」というタイミングで豆を焙煎機からどばーっと出す。当時はまだ焙煎をしていなくて理解してなかったけど、後に自分が焙煎を始める頃に師匠の焙煎する姿を思い出して焙煎したっけ。
繊細かつ大胆に。その様子を児玉清が司会をしていたらアタック25だし、古舘伊知郎が横で実況をしていたらSASUKEの3rdステージかってぐらいの緊張感がそこにはある。
美味しくないのは豆の質が良くないのでは?と考える人もいるかもしれないけど、美味しい豆こそいろんな風味を内包してるんだからそこをどう表現するのかが焙煎士の腕の見せどころ。
美味しい!とされてるコーヒー屋さんはデータではなく自分なりの感覚と経験則で焙煎をしてるのではないでしょうか?
【なんとなくは辞めて、すべてに意味があるように仕事をしよう】
師匠のお店で働いて少し経った頃。
「分からないことや気になることは何でも聞いてね!」とよく言われていた。この言葉の意味は後になってから理解していったけれど、当時は毎回緊張もあるし「分からないことが分からない」状態だったので、細かく何を話したというのは覚えてないけど、この時に雑談のような形で話したコーヒーの話が自分でお店をやるようになってから活きてくるから不思議だなと思ったものだ。
当時師匠のお店には観葉植物がレジ横のあたりに置いてあって、「これはインテリア的に置いてるんですか?」と聞いたことがあった。
すると師匠は「まあそれもそうなんだけど」と事務作業しながら答えてこちらを向くと、
「それはコーヒーノキって言う植物で赤い身がなってるでしょ?赤い身の種を焙煎したのがコーヒー豆になるんだけどね。何か緑を置くにしてもコーヒーにまつわるもののほうが良いしお客さんの話のネタにもなる。店のインテリアを何となくで決めるよりも人に話せる理由がちゃんとあったほうが面白いよね」と答えてくださった。
今考えると阿呆丸出しの質問なのにも関わらずちゃんと答えてくださった師匠には感謝しかない。
でもここから「すべてに理由がある」という生き方のカッコ良さは軸になっていて、これは個人事業主に限らず、いろんな職種にあてはまる仕事論ではないでしょうか?
本日はここまで!最初はコーヒーについて何も知らなかった時期もありましたが、楽しい修行時代を経て現在は東京の三鷹市で「ほぼ’sカフェ」というヘンテコな名前でカフェをやっております。
師匠の金言シリーズはまたいつか。次回は「楽しくて美味しい抽出」をテーマにお届けします。舞台は師匠のお店なので金言が出てくるかもなのでぜひ読んでくださいませ!
ビートたけしさんを「殿」と呼ぶたけし軍団のように仕事終わりの師匠の出待ちをして弟子にしてくれと頭を下げて、名前を頂いて師弟関係の契りを結び、なんて関係性はなく。
余談だが師ではないけれど親もいて、後にカフェ屋として活動する時に付けた屋号「ほぼ’sカフェ」は自分がつけた名前ではなくて名付け親がいるけれど、コイツは長い付き合いなのに口を開けばウソが飛び出し、一緒に神社に行こうと誘って参拝に行ったらクレカしか持ってないと言いだして、人から借りた賽銭でお参りを1.2秒で終わらせるようなクズ野郎だけど、コラムに使えそうなエピソードを提供してくれたので悔しいけど名付け親ということにしといてやる。
クズのせいで話が逸れた。すまん。
今回はそんな師匠から多くのことを学んだけれどその中から頂いた金言をいくつか紹介しよう。
【データを鵜呑みにせずに豆ツラを見て判断出来るようになれ】
コーヒーの焙煎を始める前。師匠が焙煎した豆の選別をするのが仕事になっていた。
焙煎してる横でいろんな話をして頂いたけど、これは今でも焙煎士として1番大切なことだと思う。
焙煎のスタイルは人それぞれで焙煎のデータを記録する用紙にメモを取りながら焙煎をしたり、現在だとアプリでデータを管理出来たりして便利ではあるけれど師匠に言わせれば、
「何で美味しくなった、何で美味しくなかったなどの要因が分からなければデータなんてほとんど意味がない」
「焙煎は炒り止めが5秒ズレたら味が変わる。データを追いかけるよりも豆ツラと香りから状態を見れるようになりなさい」
繊細かつ大胆に。その様子を児玉清が司会をしていたらアタック25だし、古舘伊知郎が横で実況をしていたらSASUKEの3rdステージかってぐらいの緊張感がそこにはある。
美味しくないのは豆の質が良くないのでは?と考える人もいるかもしれないけど、美味しい豆こそいろんな風味を内包してるんだからそこをどう表現するのかが焙煎士の腕の見せどころ。
美味しい!とされてるコーヒー屋さんはデータではなく自分なりの感覚と経験則で焙煎をしてるのではないでしょうか?
【なんとなくは辞めて、すべてに意味があるように仕事をしよう】
師匠のお店で働いて少し経った頃。
「分からないことや気になることは何でも聞いてね!」とよく言われていた。この言葉の意味は後になってから理解していったけれど、当時は毎回緊張もあるし「分からないことが分からない」状態だったので、細かく何を話したというのは覚えてないけど、この時に雑談のような形で話したコーヒーの話が自分でお店をやるようになってから活きてくるから不思議だなと思ったものだ。
当時師匠のお店には観葉植物がレジ横のあたりに置いてあって、「これはインテリア的に置いてるんですか?」と聞いたことがあった。
すると師匠は「まあそれもそうなんだけど」と事務作業しながら答えてこちらを向くと、
今考えると阿呆丸出しの質問なのにも関わらずちゃんと答えてくださった師匠には感謝しかない。
でもここから「すべてに理由がある」という生き方のカッコ良さは軸になっていて、これは個人事業主に限らず、いろんな職種にあてはまる仕事論ではないでしょうか?
本日はここまで!最初はコーヒーについて何も知らなかった時期もありましたが、楽しい修行時代を経て現在は東京の三鷹市で「ほぼ’sカフェ」というヘンテコな名前でカフェをやっております。
師匠の金言シリーズはまたいつか。次回は「楽しくて美味しい抽出」をテーマにお届けします。舞台は師匠のお店なので金言が出てくるかもなのでぜひ読んでくださいませ!
ほぼ's カフェ
青森県十和田市出身。8年間お笑い芸人として活動したのち、営業マンを半年でクビになり、喫茶店のマスターに憧れてコーヒーの勉強を始める。
現在は三鷹市で駅前のBARを間借りして営業中。
現在は三鷹市で駅前のBARを間借りして営業中。



