元よしもと芸人がカフェを開業するまでの波乱に満ちたストーリー「売れない芸人がカフェ屋さんになるまで」連載第20回「決意と意地と涙と。」

「決意と意地と涙と。」

ローストマスターズで入賞して歓喜する2日前にそれまで住んでいた京王線の八幡山からついに三鷹へ引っ越した。

思えば営業を始めた1月から毎週土曜日にカフェをやらせて頂いてたブックカフェまで自転車で30分かけて行って買い出しと仕込みを終わらせて翌日営業、というルーティンも部屋から自転車で10分で行けるようになって営業しやすい環境が整った。


さらに12月には毎週金曜日と土曜日に「喫茶たからばこ」というお店の間借り営業が2022年から始まることも決まった。

この「喫茶たからばこ」が当時三鷹市の別の場所で間借り営業していたところSNSが大バズりしていてお客さんからも愛されていてと、意識しない訳にはいかないぐらいの実績を引っ下げて鳴物入りで出店が決まる。


「喫茶たからばこ」は自分にはない魅力でもってお客さんを楽しませる素敵なお店でした!
自分にはない魅力でもってお客さんを楽しませる素敵なお店でした!
それを受けてこのブックカフェが来年はさらに盛り上がるのでは!と思い、ほぼ’sカフェも月曜日の営業を始めたいと伝えて、それまで人手不足とかで休みがちだったブックカフェを何かしらの形で毎日稼働させて三鷹に住んでる皆さまに認知させよう!と決意を固めた。

月曜日に営業するとなると日曜日の営業後に郵便局の夜勤へ行って朝8時まで業務をこなして寝ずに11時からブックカフェへ行って営業することになる。目標とイメージするゴールが見えたらやるしかない。1週間の1日ぐらいキャパオーバーでも何とかなるだろうと思って週3日の営業を始める。

夜勤を終えて月曜日の朝。眠い目をこすりながら郵便局を出て音楽を聞きながら駅まで歩く。

「眠い。。でもやると決めたしやるんだ!!」

と強く思った途端に涙が出てきた。

何で泣いてるんだ、オレは。。

気持ちを切り替えろ!これから営業しなきゃいけないのに。。

そう考えれば考えるほど涙が止まらなくなり、そこから毎週日曜日の夜勤明けは泣きながら電車に乗って部屋に帰りシャワーを浴びて気持ちをリセットして営業することになる。

月曜日はコーヒー豆が少ないことが多いので焙煎をしながらお客さんを待つことが多く、目を瞑りながら気抜いたら寝落ちしそうになりながら焙煎したりとギリギリだったけど、それでもお客さんが来てくれて「美味しい!」と言ってもらえたなら報われる!という想いだけで営業していた。

「週に1日ぐらいキャパオーバーしても何とかなる!」と思ってたけど、これまでの人生においてキャパオーバーするぐらい何かに取り組んだことがなくその結果としてなぜか涙が流れたり覚悟を決めて動いていくことに関して少しだけタフになれたと思う。


そんな生活にも慣れてきたた2022年の2月。

突然ブックカフェが閉店します、と告げられてしまうのですが続きは次回にでも。


コラムの感想はDMSNSからDMで送って頂くかお店に来た際に直接伝えて頂けると喜びます!

現在、東京の三鷹駅前にあるBARをお借りしてほぼ’sカフェというヘンテコな名前で喫茶店をやってますのでこちらもよろしくお願い致します!

次回は「閉店を受け入れて動いていく」というテーマでお届けします。次回もどうぞよしなに。
ほぼ's カフェ
青森県十和田市出身。8年間お笑い芸人として活動したのち、営業マンを半年でクビになり、喫茶店のマスターに憧れてコーヒーの勉強を始める。
現在は三鷹市で駅前のBARを間借りして営業中。
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