元よしもと芸人がカフェを開業するまでの波乱に満ちたストーリー「売れない芸人がカフェ屋さんになるまで」連載第21回「受け入れて動いていく。」

「受け入れて動いていく。」

「ブックカフェは3月いっぱいをもって閉店します」

年が明けて2月に入った頃、突然そう告げられた。

理由は「建物の老朽化」らしい。4月には取り壊しが始まるとも聞いた。確かに古い物件であることは知っていたけどブックカフェの経営に関してはノータッチだし、もう取り壊しまで決まってるのであれば「ちょっとちょっと!!」なんて気軽に言えない。受け入れるしかなかった。

今年の目標として掲げてた「ブックカフェをこれまで以上に盛り上げる」という目標はあっけなく断念せざるを得なくなった。涙流してまで意地になってやってたここ最近の営業は何だったんだ。。

いろいろ思うところはあるけれど、3月いっぱいで閉店するとなると4月以降コーヒーを淹れる場所がなくなってしまう。

どうしよう。。と思ってるところに以前知り合いがコーヒーの焙煎イベントや焚き火イベントを開催している場所に遊びに行った際に、

「ここでコーヒーを淹れさせてもらえませんか?」

とお願いして2月から毎週土曜日は三鷹市にあるDIY STORE三鷹という施設でコーヒーを淹れさせてもらえることになった。

この時初めてのイベント出店が決まっていてそれが後にお世話になる「中央線コーヒーフェスティバル」というイベントだった。

これまでは室内でのコーヒーの提供だったのがこのイベントでは外でドリップすることになる。4月の中央線コーヒーフェスティバルに向けて外でのコーヒーの提供に慣れるのと、4月以降の自分のコーヒー活動の場所を確保するために始めた出張ドリップは三鷹に住んでいる皆さんに助けられて少しずつ地域に根差した活動をしていくようになる。


いつかのDIY STORE三鷹にて。
いつかのDIY STORE三鷹にて。
3月に入り閉店ムードも高まっていく。オーナーはこのブックカフェでやってきたことを継続するためにキッチンカーを購入したらしい。1月から営業を始めた「喫茶たからばこ」は営業の終了に伴ってしばらく休業すると聞いた。

みんながそれぞれの選択をしていく中、自分はコーヒーを変わらず続ける以外は何も決まってなかった。

自分はこれからどうなっていくんだろう。。

あっという間に最後のカフェ営業の日を迎える。ありがたいことにたくさんのお客さまが来てくれた。

しかし続けてきたことはこうもあっけなく終わるのか。。と思うと少し寂しくなった。


閉店して何日か経った頃。

ブックカフェのオーナーからブックカフェでやってきたことをキッチンカーでやってみようと考えてるという話や、オーナーが携わっているサウナ施設でサウナ後に利用出来る飲食店を営業してくれる人材を募集しているそうで「良かったら働かないか?」と声をかけて頂いた。

ここから僕はサウナ施設の飲食店からスタートしたのに気づけばサウナ施設の店長を任されることになり、カフェから離れてサウナの人になっていくんですがこの続きはまた次回にでも。


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現在、東京の三鷹駅前にあるBARをお借りしてほぼ’sカフェというヘンテコな名前で喫茶店をやってますのでこちらもよろしくお願い致します!

次回は「始動するキッチンカー」という内容でお届けします。次回もどうぞよしなに。
ほぼ's カフェ
青森県十和田市出身。8年間お笑い芸人として活動したのち、営業マンを半年でクビになり、喫茶店のマスターに憧れてコーヒーの勉強を始める。
現在は三鷹市で駅前のBARを間借りして営業中。
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